コンビニ人間

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題名を聞いて即座にネット注文しちゃった1冊。
読み始めて2時間かからず読み切ってしまいました。
早朝、
セミの鳴き声が遠くで聞こえる静かな一室で、寝ころびながら読み進み、
途中、あまりの予想外な展開に、

「えっ!!?」
「ええっーーーっ!」

と声を発してしまった。

以下、内容が解ってしまうので、ご理解ある方のみお進みください。






















コンビニ=マニュアル
と思われる方がほとんどだと思いますが、
マニュアルを基に思考しながらの仕事となります。
幼いころの思い出を軸に、自分が世間とずれているとわかった主人公は、
自分の居場所を探します。
偶然通りかかった開店準備スタッフ募集の張り紙で、アルバイトを始めることになりました。
マニュアル通りに動いていれば安心なコンビニの世界で、主人公は18年を過ごします。
マニュアル通り
そういうけど、実際のところ、マニュアルに沿って自分で考える部分がとても多いと思います。
来店客に素早く対応する術は、マニュアルや先輩から教えられても、
実際の経験から学んで会得していくしかないのです。
36歳になっても独身で、就職もしないでずっと同じコンビニでのアルバイト。
世間からのズレていると、両親家族が心配します。
大学を出たら就職をして、結婚して子供を産み育てる。
その一連の流れを”あたりまえ”と同級生から責められます。
特に同級生の伴侶に責められる場面は、きっと著者が今まで経験してきたことなのでは?
と心配になってしまうほど、リアルに書かれていました。
自分の生活を自分自身で支えて、誰にも迷惑をかけてこなかった主人公に、
真逆な男性が同じアルバイトとして現れます。
自分の夢を追うのはいいけど、
まるで現実味を帯びない夢を、
叶えられないのは自分意外の人間が悪いと思い込んだ、勘違い野郎です。
コンビニの仕事をなめ、先輩の指示を守れない、勤務中に非常識な態度をとる。
ここからが、

ええええ!!!
えーーーーっ!!???


声に出てしまうほどの展開になっていくのです。
たとえネタバレ注意報を出していても、
ワタシには書けない書けない。
皆さんにとても身近な存在で、
「今まで利用したことなんて、無いよ。」
って人はいないぐらい浸透していて、日常生活に不可欠なコンビニエンスストアが舞台の小説。
芥川賞受賞っていうのはこういう作品なんだ。
重みをずっしり感じた小説でした。

30年 いまだ衰えず

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専門学校入学教材一式の一つだった裁ちばさみ。
表面はさびて悲しい感じ。
名札替わりのリボンも日焼けして手垢がついて、茶色に染まってる。
錆は仕方ないにしても、ちょっと汚らしくなったリボンは、今はもう必要ない。
なのに外せないでいる。
生まれて初めてのアルバイト先で買ったリボン。
(昔話)
そして切れ味は、いまだ衰えず。
うすーく専用油をぬったりなどメンテナンスをしなきゃいけないんですけど、
次に切る布に油がついちゃいそうで、手元に来てから一度もしてません。
気を付けることといえば、

布以外の物は絶対に切らないこと。

これは実家の母の言いつけです。
母親も洋裁学校に通っていたので、その方面の知識は深いのです。
物心ついたころから、母親の裁縫箱で使っていいはさみは握りばさみだけでした。
幼稚園児の切るものといったら、リカちゃん人形のお洋服を作るためのハギレ程度なんですけどね。
母の言いつけを守りつつ、それでも、あの、
ざくざくざく
じょきじょきじょき
はさんだ布を逃がすことなく、一気に切れる切れ味を経験したいと思ったものでした。
小学校高学年になって家庭科で使う裁縫道具の一式に、収まる長さの裁ちばさみがありました。
刃渡りは10cmちょっと。母の言う通りかたくなに布だけ切るワタシ。
見渡せば、なにも気にせずなんでも切る人もいたのですが。。
そんな風に気を付けていても、寿命は短い。
はさんだ布が切れずに逃げていくようになるのはあっという間でした。

高校卒業して、この職種で生きていく。
そう決めた専門学校で、やっぱり布以外切らずにいた。
教材には型紙用の紙切りばさみがあった。
布。紙。
はさみを使い分けするワタシを同級生は不思議がってた。
布?紙?
使い分けする同級生とは仲が良かった。
価値観が同じ
価値観が違う
ってことで遊ぶ時間も違った気がした。

たかがはさみ。
されどはさみ。
錆が気になって新しいのがほしくなった。
錆に埋もれた銘を必死で読んで検索したら、
びっくりする値段が現れた。
教材一式がいくらしたのか把握してない。
30年を超えても切れ味が衰えないってことは、一生ものってことなんだよね。
高額な学費を費やして卒業して、その職種では生業を立てていなくて、
親には本当に申し訳ない。と心の中で頭を下げるのです。
あの頃を思い出して、何かにいそしむ時間を作っている今日この頃でした。

芥川賞受賞作品

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手元に届いてから5行読んで、
「これはのめりこみすぎる。今読む時期じゃない。」
と、大事にしまって1ヵ月弱。
今朝、続きを一気に読みました。



芥川龍之介って苦手なんです。
蜘蛛の糸
が、嫌いなんです。
蜘蛛が嫌いなのももちろんだけど、
道徳の教科書に載ってて、主人公の行動を読み解くとかって授業で取り上げられて、

主人公がつかまっていた蜘蛛の糸が、切れたのはどうしてでしょう?
蜘蛛の糸が切れないようにするためには、どうすればよかったでしょう?

なんて正解を求めるディスカッション。
空想の世界の話で、道徳の授業かよ!
ばっかじゃね!!
と捻くれた小学校高学年の自分。
純文学って何!!!??
傑作でもこんな風に切り刻まれちゃって、せつないじゃん!
って拒否反応が出ちゃったのです。

いつか文壇デビューして印税でのうのうと暮らしたい。
なんて願望野望妄想をしていた私。
それなのに受賞作品を読んで学ぶ姿勢をとらない私。
ワタシって感化されやすいから、感動した文体をまねちゃうの。
まねっこどんどんはよろしくないでしょ。
だから、読まないの。

なーんて、こじつけてきました。


でもね~
今回だけは、絶対読みたかったんです。
絶対、読んでおかなきゃいけない作品だったんです。
去年、受賞の又吉さん(こちらも未読です)もそうだったけど、
空想を描いた小説なんだけど、実体験、現実の生活から作品へつなげてもいいんですよね。
って背中を押してもらった気がしたのです。

書きたい
ってしたためたネタ帳には、ネタ満載。
犬にかみつかれた話を友人にしたら、
「そんなやつ、滅多にいねー」
と苦笑されてから意識しするようになった。
谷に落ちた時も、
「良い経験をしましたね。自慢にしなさい。」
とある人に励まされた。

ごく一般的じゃない人生経験豊富なワタシ。
そんな経験を膨らませて、絶対後世に残すのじゃ!

人生50年。
充分生きました。
いつ死んでも悔いはありません。
去年の誕生日にはそう思った。
NHKの探検バクモンって番組で、
劇団四季のミュージカル ライオンキングの裏側っての見て、いつかは見たいと思っていたことを思い出した。
これを見るまでは死んでも死に切れん!
と思った、今年の51回目の誕生日近辺。
芥川賞受賞最高年齢の方を見つけて、
長生きしたいぞ!
と思い直しました。
いくつになってもスタートはキレる。
日々勉強、精進、ネタ探し。
生きてるって楽しいぞ。

北海道警察日本で一番悪い奴ら


先に鑑賞した映画の原作本ではないのですが。。
こちらは織川隆さんというジャーナリストの方が、取材をもとに書かれた本です。
映画の中ではコミカルな演技が際立っていた”S”(情報提供者スパイ)の一人が、
この事件を告発したのですが、、
拘置所内で死亡し、自殺と処理され、
主人公の直接の上司も、自殺扱いになり事件は闇に葬られそうになりました。。。
それを受けての”S”本人が妻に書き残した手紙を原文のまま、
主人公の供述調書や、家族の取材記事が掲載されています。

なぜ北海道警察だけが、このような黒い部分を隠し続けてこれたか。
ヤラセ捜査までして検挙率をあげたかったのはなぜか。
私が知りたかった部分がこの本のおかげで知ることができました。


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これ、表紙の裏側に貼ってあった!!
新刊本によくまかれてる、平置きしたとき目に留まるようにする、
帯ですよね。
図書館蔵書の本で初めて見たーーー!!
保護シートを貼る司書さんが、この帯を処分するには忍びないって思っちゃったんだろうな~
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