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すてきなあなたに

NHKの朝ドラでにわかに(自分的に)話題にのぼった、

”暮しの手帖”

私の母も愛読者でした。

あのころ、昭和50年前後、市販されている家計簿ってのがなく、
「”主婦の友”は家計簿がほしいから」
ってことで、新年号だけ購入していた。
新年号だけというわけじゃないけど、歯抜けの月刊誌の主婦の友に対し、ずーっと連番で並ぶ

”暮しの手帖”

ナゼ?
「広告がないから」
そう言い切った母親。
確かに紙面は、広告スポンサーがいたとしたら決して書けない、
家庭用洗濯機やら最新電子レンジやら国内外のメーカー製品がずらりと並ぶ商品テストの記事。
「小学校高学年のアンタは読んでも意味、分からんら~」
などと母親に言われて、確かにピンとこない記事内容でも、なぜか没頭して読みふけっていた思い出がある。
モーターの耐久テスト結果や科学実験結果のような紙面の中に、

すてきなあなたに

っていう編集者の大橋鎭子のエッセイがあった。
これはさすがに理解不能!
華美でない大人の感性で書かれた事柄は10年しか生きていない私にとって未知すぎた。

おいしい紅茶の入れ方
茶葉を茶さじ人数分プラス1(ポットの分)

緑茶のように茶葉を急須じゃなくてティーポットに入れる???
ティーバッグしか知らないよ。

バス停で出会った見ず知らずのご婦人と話した内容とか。

謎すぎて読み飛ばしていた。
なにより、題名の、

すてきなあなたに

って題名が理解できなかった。


あれから40年(きみまろみたいな書き出しだ)
記憶の奥に、思い出すこともなかった暮しの手帖が脚光を浴びた。
ドラマの設定では自分の地元出身って設定になっている。
図書館でも特設コーナーが設けられ、素通りできない状態だ。

すてきなあなたに

が抜粋され単行本になっていた。
懐かしさのあまり借りてみた。
ああ、この文章。
挿絵はペン描きのあっさりしたもの。写真など全くなく、
文字だけで、料理を表現するこの書き方。
フランス、パリ、ロンドン、アメリカ。西洋欧米諸国の話題もありました。
人生経験はもちろん、知識も乏しい10歳の私には、活字を追うのが精いっぱいで、
鎭子さんが伝えたい事柄がどんなものなのか、まったく浮かんでこなかった。
自分が母親の本棚から読んでいた年代が抜粋されているだろう巻を選んで、
まさしくあのころ読んだ文章に巡り合えた。
思い描いても描けなかった想像が、今この歳だから想像できた。

見ず知らずのかたと天ぷら屋さんの店先で意気投合して相席した話。
小雨の中、見知らぬ人にさしかけられた傘に一緒に歩き出した話。

50を過ぎた今だからこそ、
ああ、こんな出会いをしてみたい。

としみじみと思った。


すてきなあなたに    なるために

すてきなあなたに    出会うように

すてきなあなたに    素敵な時間を


題名の

すてきなあなたに

の後にはこんな言葉がつづくんだろうな。。


本を読むのは大嫌いだった。
作文大嫌い
夏休みの日記もろくにかけなかったあのころ。

大人の世界を垣間見た

すてきなあなたに なれますように

全く面識のない鎭子さんに諭された。


そんなことを思い出す一冊でした。

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