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お直し

いつもお世話になっている美容院カミキリベヤさんは、

バリ島のリゾート地をイメージして作られています。

シャンプー台にはとても優雅な気持ちにさせてくれる、

まるでお姫様の寝室のような天蓋がかかっています。

ふんわりとした優しい素材の、生成りの優しい色で、

現実を忘れさせてくれる空間を作ってくれています。

高い天井から緩やかなドレープを作って囲われた空間でのシャンプーは、

海外リゾート旅行をした気持ちにさせてくれます。


シャンプー台への出入り口。

その一部が少し傷んでいます。

お店の奥様から、その痛みについて相談されました。

このお店の”顔”として存在している天蓋。

風通しを遮らないよう、それでいて蚊などの小さな虫は入り込めない。

柔らかい生地は強い撚りがかけられていない縦横の糸と、

目を詰めない織り方の特殊なガーゼの生地です。

似たような生地で傷んだ部分を作り替える提案をしてみたものの、

この生地を地元の手芸店などで手に入れる自信はありません。

心当たりのある生地屋さんはお品はとても良いと思いますが、通販のみの取扱で、サンプル請求はできるけど、

実際に手に取って

御主人としばらく構想を練りました。選べません。


入り口の反対側は壁なのでその生地を使って、

そこの生地を移植するって御主人が発案されました!!

それしかない!!

しかもそれだったら、新たに生地を買い足す必要もなく、

現状のイメージを壊すことなく、体をよみがえらせることができる!


吹き抜けの天井から外された天蓋は、たっぷりした生地のボリュームから想像できないほど軽く、

まるで何も手にしていないかと思うぐらい軽いものでした。

そして修正する箇所以外にも織の柔らかさの特徴の、縫い目寄ってしまう症状が沢山出ていました。


045_20180818155602a75.jpg

移植する部分の縫い目を、生地を傷めないように慎重にほどきます。

ほどきながら考えました。

こんなにデリケートな生地、ミシンで縫い進んで、もしどこかにひっかけたら、

そこからざっくり裂けてしまう。

悩んでいるときは作業は休憩。

どこをどう進めるかイメトレのみ。


そして考え抜いて出した結論は、

全て手で縫うことでした。

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ささくれで荒れた指先が繊維をひっかけ、それだけで糸が飛び出してしまう。

繊細なストッキングを扱うような心がけで向かわないと、痛めてしまう状況でした。

方針が決まれば、縫い進めるだけですから楽なものです。


「時間のある時で。急ぎませんよ。」


そうお申し出いただきましたが、自分の中で預かってから1週間でお納めすると決めていました。

自分自身の納期を守り、無事お納めいたしました。


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店長さんのプランのもと大成功をおさめました!

この透け感と柔らかなドレープは、あのデリケートな生地でないと出ないです!!

このドレープを強調できる長さ。

そこが非日常的でステキ!

私は強く推してしまいました。

作業されるとき、お掃除されるときなど、床を擦る長さは機能的ではないと奥様はおっしゃいました。


そうか。

お直しを承るって、ご依頼されたお客様の意図を読み切らなきゃいけないんですよね。


初めての経験。

洋服でもなくアクセサリーでもないもののお直し。

お店の”顔”である大切な物のお直しを任せていただいて、

とても光栄でした。

またお力になれることがあれば、喜んでお手伝いさせていただきます!!





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